パウエルFRB議長は、利下げ急がず (上院証言)【NY1】2025.2.12.

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 〜2025年2月12日 配信号〜

パウエルFRB議長は、利下げ急がず

(上院証言)

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----きょうのご挨拶------

こんにちは。児島です。

FRBのパウエル議長は、上院の公聴会で、利下げを急がない姿勢を示しました。これは、やはり、長期サイクルを考えますと、そうなりますね。

きょうのNY1メルマガです。(2025.2.12.)

------NewYork1本勝負----


パウエル議長、利下げ急がず

FRBのパウエル議長は、2月11日、上院・銀行委員会の公聴会で証言し、経済は強さを維持している、として、利下げを急がない姿勢を示しました。ブルームバーグなどが報じました。

パウエルFRB議長、利下げ急ぐ必要ないと改めて表明-議会証言(ブルームバーグ 2月12日)https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-02-11/SRIXPCT1UM0W00


厳密にみますと、現在のアメリカのインフレ率は、2.9%(2025年1月)です。

FRBの政策金利は、4.50%(上限)〜4.25%(下限)ですから、インフレ率と政策金利の比較では、短期的には「金融引き締め」です。

※金融引き締め、緩和については、こちらの過去記事をご参照下さい。

「なぜか日本では議論されない実質金利。金融緩和、引き締めは、これで決まる」2024.9.26.号

https://ny1-nikotama0001.blogspot.com/2024/09/ny1.html?m=1


しかし、超長期サイクルは、上昇しており、いま、2025年は、前回サイクルの1955年に相当します。

このため、現在のアメリカのインフレ率 2.9%というのは、短期的な可能性があるのです。


1960年代から1980年頃のアメリカ

アメリカのインフレ率は、1960年代から上昇傾向が顕著になり、1980年や1981年には、10%を超えていました。

その分、景気も良くて、1960年代のアメリカは、まさに、経済の「黄金時代」であったのですが、インフレ率の激しい上昇は、手を付けられない程になっていました。

ですから、前回の超長期サイクルと同様に、2025年以降、アメリカ経済が急拡大しますと、やはり、相当なインフレ率の上昇が、歴史的には、あり得るわけです。

こうした長期的な視野に立ちますと、FRBは、利下げには慎重になりますし、実際、いまのアメリカ経済は、世界一強の様相を呈してきています。(2025.2.12.号より)


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【編集後記】

トランプ大統領が、しきりに、「黄金時代」と言っていますが、これは、歴史的には、やはり、そうなんです。

日本経済も、アメリカに「牽引」されて、上向くでしょう。経済政策が、アメリカ頼みばかりでは、困るんですがね。(児島)


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