NY1メルマガ2018.4.24「戦争を回避するには、金融緩和が不可欠」

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戦争を回避するには、金融緩和が不可欠
2018.4.24

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---きょうのご挨拶--------------

こんにちは。児島です。

世界最大級のヘッジファンド、
ブリッジウォーターを率いるレイ・ダリオ氏の
見解をヒントに、これを類推する形で、
日本の現状について、考えています。

戦前と同じようにならないためには、
もっと、大幅な金融緩和が必要です。


-------------NewYork1本勝負----



■全く足らない、金融緩和


前回の「失業率のマジック」で書いたとおり、
インフレ率(物価上昇率)が、
ゼロ近辺のデフレ状態の場合、
金利は、マイナス2%ぐらいにしないと、
効果が出てきません。


これは、ゼロ金利とか、マイナス金利というよりも、
基準であるインフレ率(物価上昇率)に比べて、
どうなのか、ということです。


現状は、インフレ率(物価上昇率)と、金利が、
ほぼ同じですから、
金利が、相対的に低いというほどではなく、
金融緩和効果は、少ないのです。


さらに、もし金利をマイナス2%にしても、
それでも、最低条件に近い、ということです。



というのは、世界最大級のヘッジファンド、
ブリッジ ウォーター・アソシエイツを率いる、
レイ・ダリオ氏が指摘しているように、

現在は、1929年のニューヨーク市場(ウォール街)大暴落後の、
1937年に、似た状況であるためです。


大企業の業績は、回復していますが、
個人の所得は、ほとんど回復していません。


国民生活は、水準としては、恐慌状態のまま、
時間だけが経過している、ということです。


これは、例えば、年収500万円だった人が、
年収250万円になって、
それが、以前の水準まで回復することなく、
10年ほど経過している、ということです。


恐慌状態のまま、当初の何年かは、持ちこたえても、
10年たてば、限界に近づくことになります。


ですから、失業率が低くても、少しの賃上げが行われても、
年収250万円が、年収500万円に回復しないと、
元には、戻っていないわけです。


ですから、通常の経済政策では、全く足りません。


年収250万円が、500万円に戻るような、
大胆な経済政策が必要ということです。


これは、想像を絶するもので、
平常時に、「戦時国債」並みの発行して、
経済対策をとるような、破格な対応が必要になります。


そこまでしないと、戦争を回避することは、
難しいでしょう。



現状維持で、年収250万円のままだと、
毎年、毎年、500万円に比べて、250万円少ないという
マイナスが、様々な形で、積み上がり続けます。


これを放置して、何もせずに時間が経過すると、
国民の不満が高まり、生活苦が続出。

マイナスの積み上がりが、いずれ暴発し、
戦争へと向かうことになります。


(ご参考)
「高橋是清は、偉人ではなかった?デフレの問題点」
http://archives.mag2.com/0000270230/20180411183940000.html


「日銀は、再び、戦前の過ちを繰り返すのか?」
http://archives.mag2.com/0000270230/20180412142319000.html


戦前が、まさに、そうだったのです。


日本の世論も、今まさに、
大きく揺れやすくなっています。


戦争のような、破局的な事態で、
需要と供給のバランスをとるしか、ないのでしょうか?


金融政策の知恵は、ないのでしょうか?



■アベノミクスの大幅な強化が必要


アベノミクスの強化というと、
「アベノミクス批判のメルマガだと思ったのに」という感じで、
アベノミクス批判を期待する、メルマガの読者さんが離れ、
メルマガ部数が減ったりします。


しかし、これは、現状のアベノミクスでは、まだ不足であり、
年収250万円が、500万円になるぐらいのことが、
必要という意味です。


金融緩和と、低所得者への給付を組み合わせないと、
デフレは、終息しません。


インフレ率が、2%になるまで、紙幣を増刷し、
配布するのも、良いでしょう。


それぐらいしないと、年収250万円が、
500万円に戻るようなことは、起きません。


そして、時間の経過は、良いのではなく、
経済が、早急に回復しないと、
戦争などにつながるということです。



■インフレ率が上がらない理由とは


いやいや、数字は、好転している、
という主張もあるでしょう。


しかし、単なる数字でなく、面積で考えれば、
どうでしょう。


面積を想像して考えると、毎年、毎年、
膨大なマイナスが生じていることがわかるでしょう。


分野によっては、単年のマイナスの面積が、
小さくなってきているものも、あるでしょう。


しかし、全体のマイナスの面積は、
年収が昔のように戻り、需要も、昔のように戻るまで、
大きくなり続けるということです。


これが、少し良い指標が出てきても、
いつまでもインフレ率が上がらず、
デフレが続いている理由です。


つまり、マイナスの面積と、同じ分だけの、
カバーが完了しない限り、デフレは止まらない、
ということです。



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短期的な個別株式、為替の値動きを示唆するものではありません。
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