【NY1メルマガ】日銀総裁、ダボスで10月〜12月期マイナス成長の可能性と発言(2020.1.25メルマガ)

日銀総裁、ダボスで10月〜12月期マイナス成長の可能性と発言(2020.1.25) 

NY1本勝負メルマガ(まぐまぐ無料)メルマガが2週間ほど早くなります。

こんにちは。児島です。 景気が良いわけはない、というのが、 多くの国民の実感ですが、 ダボスの気候変動についての討論会で、 日銀の黒田総裁が、いきなり、 日本の2019年10月〜12月期のGDPが、 マイナス成長になった可能性があるとの見方を示し、 メディア界を混乱させています。 ロイターや共同が、大きく報じる一方で、 大手紙の日銀担当記者は、予想外だったのか? あるいは、「忖度」してスルーしたのか? きょうのメルマガです。 


■2019年10月〜12月期は、マイナス成長に陥る! 

2019年の第4・四半期(10月〜12月期) GDPの公式発表は、まだ先なのですが、 日銀の手元には、ある程度の数字が、 既に、揃っているのでしょう。 

ロイターは、スイスのダボスから、 次のように報じています。  

日本経済、台風被害で昨年第4四半期は マイナス成長の公算=日銀総裁 (=ロイター)

これは、スイスで開かれている、 ダボス会議での話で、 今回の本筋は、気候変動の話です。 その中で、 「不規則」発言なのか、「小出し」発言なのか、 日銀の黒田総裁から、突然、 飛び出した発言、というわけです。 

本来なら、日本の大手メディアが、 そろって大きく報じるところですが、 さすがに、気候変動がテーマであるので、 不意打ちをくらったのか? 日銀を「忖度」してスルーしたのか? ロイターと共同が報じ、産経や朝日は、 共同やロイターを引用しています。 しかし、共同が報じると、地方紙は一斉に、 共同通信に「相乗り」するので、 ネットで、大きく流れることになったわけです。 

日銀の黒田総裁の手元には、 GDPを算出するためのデータが、 ある程度、揃っているでしょうから、 明らかにこれは、 日本の2019年、 第4・四半期(10月〜12月期)は、 マイナス成長になる、という状況なのでしょう。 


 ■ダボスで発言して、マイナス成長「小出し」? 

このような、マイナス成長の話は、 いきなりGDPの公式発表で数字が出てくると、 ショックが大きいため、 日銀などは、意図的に「小出し」にする 場合があります。 「景気は緩やかに回復している」という主旨が、 日銀の公式見解であるわけですから、 これとは真逆の、日本の本当の話(=不況)が、 公式の数字として出てくると、 きわめて良くないわけです。 

多くの日本国民は、リストラ続発、閉店、倒産と、 日本の現実をみていますから、 景気が良いわけはないと、実感しているわけですが、 これまで、日銀は、日銀の政策によって、 景気は緩やかに回復していると、 言い続けてきたわけで、体裁が悪くなります。 日銀は、GDP算出のもとになるデータを、 知っているでしょうから、 2019年の第4・四半期のマイナス成長は、 ほぼ確実なのでしょう。 

さすがに、景気が回復しているはずが、 マイナス成長だと、 誰でもおかしいと思うでしょう。 そして、その原因を、日銀は、 台風のせいにするのでしょうか? 

(ご参考)日銀は、実は金融緩和をしていない。デフレが続くわけだ 
https://ny1-nikotama0001.blogspot.com/2020/01/ny12020121.html 

(ご参考)日本の工作機械受注、マイナス3割超の月が続出で「暴風雨」状態 
https://ny1-nikotama0001.blogspot.com/2020/01/ny12020124.html 


デフレ基調に上乗せして、 消費増税も、生活苦の日本国民に、 追い打ちとなり、 明らかに景況感を悪化させています。 

アメリカは、既に、 景気回復に成功しているわけですから、 アメリカに倣って、 雇用の増加、雇用需給の改善(外国人労働者抑制)、 減税をセットにして、 中低所得層の生活苦を改善し、 懐があたたまるようにすれば、良いわけですが、 そうしなければ、日本は、いつまでも 「インパール作戦」のまま、ということになります。 

➡児島康孝の最新情報をメール(無料)で受け取る

(→最近のメルマガ記事一覧)




【編集後記】 
景気は、緩やかに回復しているはず、 ということですが、 日本経済の現実は、深刻な状態にある、 ということです。 (児島)


【まぐまぐ無料メルマガ】
ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!
https://www.mag2.com/m/0000270230.html
(無料購読)


【まぐまぐ大賞2018】ランキング入り
ニューヨーク1本勝負「連動メルマガ」(月額330円税込・週1回)
http://www.mag2.com/m/0001682243.html 






【世界の最新・軍事情報】foomii
NY1メルマガ(月額1100円税込・週5日) 
https://foomii.com/00173 

(foomii)


コメント