【NY1メルマガ】日本の工作機械受注、マイナス3割超の月が続出で「暴風雨」状態に(2020.1.24メルマガ)

日本の工作機械受注、マイナス3割超の月が続出で「暴風雨」状態に(2020.1.24) 


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こんにちは。児島です。 消費者も、厳しい生活苦が続出する中、 日本の工作機械の受注も 「暴風雨」状態に。 はたして、これで、日本の景気が、 「緩やかに回復している」 と言えるのでしょうか? きょうのメルマガです。 


■日本の工作機械受注、前年同月比マイナス3割超が続出 

日本工作機械工業会は、毎月、 内需・外需をあわせた、 工作機械の受注データをまとめています。 この日本工作機械工業会は、 日本の大手有力企業が会員となっています。 このデータが、まさに「土砂降り」の 状態となっているのです。 

2019年12月の確報値は、 前年同月比マイナス33.5%です。(受注総額901億1400万円) 

「速報値」と「確報値」というのが、 経済報道で出てきますが、 これは、先に「速報値」を発表し、 後日「確報値」を発表するという方式です。 12月の数字の場合は、 翌年1月の中旬に「速報値」、 そして1月下旬に 「確報値」を発表するというものです。

さて、工作機械受注(内需・外需の合計)の 最近の数字をさかのぼりますと、 11月マイナス37.9%、 10月マイナス37.4%、 9月マイナス35.5%、 8月マイナス37.0%です。(確報値、前年同月比)  
さらに、 7月マイナス33.0%、 6月マイナス37.9%。(確報値、前年同月比)

データは、日本工作機械工業会や、 日本工作機械販売協会 (=日本工作機械工業会の資料をもとに作成)の、 HPでオフィシャルに公表されています。 

このように、 明らかに、大幅なマイナスが、 続いているわけですが、 日銀は、緩やかに回復していると、 言っているわけです。 


■2018年10月から、15か月連続のマイナス! 

ここ数年の推移をみますと、 2018年の秋ぐらいまでは、 プラスが続いています。 ところが、2018年10月が、 マイナス0.7%の微減になった後、 あっという間に、マイナス幅が拡大。 2019年も、そのままマイナスで、 15か月連続で、マイナスとなっています。 

それも、微マイナスではなく、 2019年の2月以降は、 連続で、アバウト3割から4割近くもの 大幅なマイナスに、なっているのです。 


■単純な、外需の不振ではない 

米中貿易摩擦、中東の動乱など、 さて、これは外需の影響か、 と思われる方も、多いでしょう。 しかし、2019年4月以降は、 内需・外需の分類では、 内需の悪化が鮮明になっています。 

とくに、最近に近い、 2019年10月は、 内需がマイナス42.0%、 外需がマイナス34.1% (10月総額は、マイナス37.4%)。 
2019年11月は、 内需がマイナス45.5%、 外需がマイナス32.1% (11月総額は、マイナス37.9%)。 
2019年12月は、 内需がマイナス34.7%、 外需がマイナス32.6% (12月総額は、マイナス33.5%)。 

これは、「土砂降り」どころか、 「暴風雨」状態です。 
年間の受注総額(内需・外需の合計)でみますと、 2019年(1月から12月)は、 1兆2299億円 (前年比マイナス32.3%)で、 2018年は、1兆8157億円、 2017年は1兆6455億円という数字です。 総額のボリュームでみましても、 マイナス幅は、かなり、 インパクトのある数字と なっています。 


■はたして、これで景気が良いと言えるのか? 

はたして、これで、 日銀やメディアが言っているように、 景気が良い、回復していると、 言えるのでしょうか? リストラ、非正規雇用などの、 個人の生活苦は、 「個人的な責任」ということで、 「ごまかす」こともできるでしょう。 生活苦の国民が続出しても、 知らないふりを、 決め込むことも、できるわけです。 

しかし、もはや、工作機械受注のような、 大企業、有名企業が、 会員として「名を連ねる」データで、 マイナスが15か月連続、 3割超のマイナス続出! このような状況となっては、 景気が回復しているとは、 とても言えないでしょう。

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【編集後記】 
これは、「土砂降り」どころか、 「暴風雨」です。 これでも景気が回復していると、 言えるのでしょうか? (児島)


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