ニューヨーク連銀総裁のコメントで 気付いた、日米でのスタグフレーション の時期の違い【NY1】2025.04.14.

          ☕️ 『メルマガ読者サロンページ』☕️

ご自由に全記事お読みいただけますが、初回のみ、無料メルマガにご登録下さい。

→まだ無料登録がお済みでない方は、こちら
----PR----

 ☆号外広告募集中☆ 最高成約1億円も!

富裕層メルマガに全面広告が可能です。

→ https://note.com/nihon_web/n/n02b1ba18bba0

----PR----


🗽ニューヨーク1本勝負 きょうのニュースはコレ!   まぐまぐ殿堂入り  約9000部

 〜2025年4月14日 配信号〜

ニューヨーク連銀総裁のコメントで

気付いた、日米でのスタグフレーション

の時期の違い


【メルマガ読者登録(無料)・登録解除】

http://www.mag2.com/m/0000270230.html

【号外広告 お問い合わせ】

https://note.com/nihon_web/n/n02b1ba18bba0

----きょうのご挨拶------

こんにちは。児島です。

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が、最近の米国経済の動きについて、スタグフレーションではない、と講演で述べています。ロイターなどが報じました。

この内容で、気付いたのですが、日米で、スタグフレーションが現れる時期が、異なるようです。

きょうのNY1メルマガです。(2025.4.14.)

------NewYork1本勝負----

■スタグフレーションとは

スタグフレーションとは、インフレ率が高い状態で、景気が悪い、という現象です。

本来ならば、高いインフレ率は、経済活動の活発化を反映していますから、景気は、強いはず、なのです。

しかし、実際には、スタグフレーションは、起きており、不景気なのに、インフレ率が高い場合もあるというわけです。

しかし、この謎は、時間の経過とともに、明らかになります。

景気か、インフレ率かのいずれか片方が変化して、もう片方に合わせる形となり、通常の「好景気で高インフレ」か、「不況で低インフレ」に、なってきます。

つまり、スタグフレーションは、過渡的な現象というわけです。


■NY連銀ウィリアムズ総裁の指摘

アメリカでは、最近の経済状況について、スタグフレーションではないかという意見もあります。

これに対して、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、明確に否定。


米経済「スタグフレーションに直面せず」=NY連銀総裁(ロイター 4月12日)

https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/SVAIVFBEKBN3VB4UWTB2KJLFCQ-2025-04-11/


ウィリアムズ総裁は、1970年代から1980年代初頭にかけての、米国のスタグフレーションの時代を例にあげて、最近の米国の経済について、スタグフレーションではないと指摘しました。

このメルマガの筆者も、米国は景気上昇の途中の、「踊り場」であるだけだと、思っていますが、読者さんは、あれ?メルマガ筆者さんは、日本はスタグフレーションだと書いていなかった?という感じでしょう。

今回のウィリアムズ総裁の1970年代から1980年代初頭の指摘をきっかけに、気付いたのですが、日米で、スタグフレーションが起きやすい時期が、異なるということでしょう。


■2種類のスタグフレーション

イールドカーブのフラット化にも、2種類あると、以前のメルマガで書きましたが、つまり、フラット化してから、グラフの左側が下がる場合(=利下げ、不況入り)と、グラフの右側が上がる場合(長期金利の上昇、好景気)が、あるわけですが、スタグフレーションにも、2種類あります。

インフレ率の上昇、不況という、スタグフレーションになってから、次の局面で、インフレ率が下がってきて、長期的な不況に入る場合と、もう1つは、スタグフレーションの次の局面で、景気が良くなってきて、長期的な好景気になる場合です。

つまり、スタグフレーションの現象のうち、インフレ率か、景気か、いずれかが、いわゆる「さや寄せ」してくる中で、2種類あるわけです。

この2種類のスタグフレーションと、過去の日米の景気の動きをみますと、異質の側面があることに気付きます。


■日米で異なるスタグフレーション

デフレが起きるのか、どうかでも、日米の違いがありましたが(日本はデフレとなり、米国はデフレまでには、なっていない)、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の指摘のとおり、1970年代から1980年代初頭のアメリカは、高い失業率、高いインフレ率で、不況色が強く、スタグフレーションでした。

これは、超長期サイクルが「大天井」を通過していたための現象であるとみられ、その後も、景気の上下動はありますが、超長期サイクルの基調としては、2008年のリーマンショックの前後まで、景況と金利の低下局面となっています。

つまり、アメリカの1970年代から1980年代初頭のスタグフレーションは、超長期サイクルでの経済活動の低下を、暗示していたことになります。

グリーンスパン議長のもとで、景気はある程度、良くなった時期もありましたが、それでも「低インフレの謎」としきりに言われ、この「低インフレ」は、経済活動の低下を示していたことになります。

しかし、この時期の日本では、それほどインフレ率は上がらず、景気も基調としては良かったので、日本は、スタグフレーションには、なりませんでした。

日本は、1990年のバブル崩壊で、いきなり、デフレ不況へと突入してゆきました。


一方で、リーマンショックを過ぎて、いち早く景気が回復し始めたアメリカは、インフレ率の上昇と景気の上昇が、揃っており、スタグフレーションではありません。

日本も、アメリカのように、景気が良くなって欲しいですが、日本の場合は、インフレ率は上昇しても、不況のまま、です。

つまり、最近(2025年)の日本は、インフレ率が上昇しても、景気は、いっこうに良くならないという、スタグフレーションです。

日本は、バブル崩壊の時は、スタグフレーションを経過しないのですが、いわゆる「大底」からの反転上昇の際には、スタグフレーションになるという特徴があるようです。

(2025.4.14.号より)


※こちらは「まぐまぐ無料メルマガ」の一部をご紹介しています。記事全体や、最新号が気になる方は、こちら。

ニューヨーク1本勝負 きょうのニュースはコレ!(まぐまぐ無料メルマガ 約9000部)

→ https://www.mag2.com/m/0000270230 


【編集後記】

日米で、スタグフレーションの時期が異なるという、新たな視点を得ることができましたね。

超長期サイクルでの、アメリカの景気回復は早く、日本は、バブル崩壊の景気悪化が早い、ということから、このような現象になるようです。

(児島)


◇取材費・活動費のビットコインでの、ご寄付は、こちらのアドレスへ。

bc1q44s02su68kuxptwxlpduxzsu55zw8uev6zzn59


◇超長期の景気サイクルのリポートはこちら。

https://skima.jp/item/detail?item_id=284650&utm_source=invite_cp&utm_medium=share&utm_campaign=invite_cp&utm_content=url&sk_code=inviteurl&act=inviteurl&promotion_code=mqLXWeTEM3Ok


◇個別の経済情報面談レクチャー受付中です。(東京都内、2時間)

https://note.com/nihon_web/n/nc1222779ff3e (児島)


※このメルマガは、長期景気循環による、経済ファンダメンタルズを重視しており、短期的な個別株式、為替の値動きを示唆するものではありません。

※情報の収集には万全を期していますが、記事による、いかなる損失にも、責任を負うことはできません。

-------------------

【ピックアップ記事】

日本の現状は「スタグフレーション」である(2025.3.24)

https://ny1-nikotama0001.blogspot.com/2025/04/ny120250324.html?m=1

激戦州を制したトランプ氏。新大統領へ(2024.11.07)

https://ny1-nikotama0001.blogspot.com/2024/11/ny1.html?m=1

トランプ新大統領、支持者あいさつにバロン君も登場(2024.11.08)

https://ny1-nikotama0001.blogspot.com/2024/11/ny1_10.html?m=1

トランプ氏も主張!工場の海外移転が雇用に悪影響なワケ(2024.11.12)

https://ny1-nikotama0001.blogspot.com/2024/11/ny1_14.html?m=1

次期財務長官にベッセント氏指名で、次期FRB議長はウォーシュ氏が最有力に(2024.11.23)

https://ny1-nikotama0001.blogspot.com/2024/11/frbny1.html?m=1

→過去のピックアップ記事一覧は、こちら。


🗽まぐまぐ(無料メルマガ)

ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ

https://www.mag2.com/m/0000270230



🗽まぐまぐ(有料 金曜版 月額330円 税込)

ニューヨーク1本勝負 連動メルマガ(週1)

https://www.mag2.com/m/0001682243



🗽foomii NY1メルマガ(月額1100円 税込)

https://foomii.com/00173  (週5本配信)


メルマガ号外広告のお問い合わせ




コメント