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オマーン湾で、タンカー2隻が攻撃され炎上
(2019.6.14.記事)
■日本のタンカー含む2隻
中東のホルムズ海峡から、やや東に抜けたオマーン湾で、6月13日、事実上、日本とノルウェ―のタンカー2隻が攻撃され、炎上爆発。
(YouTube 「VOA」)
(YouTube「PBS News Hour」)
動画でわかりますように、まるで、第二次世界大戦の映像を見るかのような、大規模な攻撃です。アメリカのABC、NBC、FOXなどのテレビ局も、大きく報じました。
■イランには2種類の軍隊
イランには、実は、2種類の軍隊があります。まさか、同じ国に、2種類の軍隊があるのか?と思われると思いますが、イラン国軍(共和国軍)と、革命防衛隊があるのです。
このうち、革命防衛隊は、アメリカのトランプ政権が、2019年4月に、テロ組織に認定しています。
今回のタンカー攻撃への関与が疑われている、革命防衛隊は、1979年に、イスラム革命の指導者、ホメイニ師のもとで創設され、イラン・イラク戦争などを経て、正規軍と並立する規模となりました。石油や建設、不動産など、経済活動も大きく展開しています。
現在のイランの最高指導者は、ハメネイ師で、革命防衛隊は、ハメネイ師の意向を強く反映する組織でもあります。
中東では、イランの革命防衛隊、サウジアラビア、イスラエルなど、多くの組織が活動し、今回のタンカー攻撃への関与について、イラン側は否定しています。
■アメリカは、革命防衛隊とみられる映像公開
今回のタンカー攻撃に関連して、アメリカは、革命防衛隊が、日本のタンカーの側面から、不発の水雷をはずす場面とされる映像を公開しました。映像では、タンカーの側面に、小型船が着き、吸着型の水雷らしきものを、はずしています。
(Youtube 「U.S.Navy」)
■安倍首相のイラン訪問は、逆効果か
今回のタンカー攻撃で、思い出すのが、アメリカのトランプ大統領が、中国の習近平 国家主席が訪米中に、シリアにミサイル攻撃を行った場面です。
その『イラン版』とばかりに、安倍首相がイランを訪問している最中に、革命防衛隊が、日本のタンカーを攻撃したのでしょうか。
いずれにしても、安倍首相は、ハメネイ師には、トランプ大統領の「手先」と映った可能性が、大きいといえます。
今回のタンカー攻撃は、イランが攻撃主体かどうかは別としても、イランがホルムズ海峡周辺のタンカー航行を、自由にコントロールできることを、示しています。
もちろん、グローバル経済路線は、脆さを露呈し、場合によっては、かつての「オイルショック」と似た影響が、日本に及ぶことも考えられます。
1973年(第一次オイルショック)と、1979年(第二次オイルショック)は、エネルギー資源を海外に頼る日本経済の脆さを、如実に示しました。
当時は、石油不足による、電力節減のため、夜のネオンの消灯まで、行われたのです。
幸い、原油の需給は、アメリカが21世紀の石油大国となったことで、かつてのように原油不足ではありません。
しかし、これまでのようなグローバル経済路線は、転換を余儀なくされるでしょう。やはり、重要なのは、国民の生活を豊かにし、日本の内需を振興することなのです。
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