NY1メルマガ2016.11.16「アメリカの有権者は、トランプ大統領に「クイーンズ」を見たのではないか」

『メルマガ読者サロンページ』
ご自由にお読みいただけますが、初回のみ、無料メルマガにご登録下さい。
→まだ、無料登録がお済みでない方は、こちらから。



アメリカの有権者は、トランプ大統領に「クイーンズ」を見たのではないか
2016.11.16    

【メルマガ登録】 http://www.mag2.com/m/0000270230.html ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ こんにちは。児島です。 きょうは、トランプ大統領(次期)の政策について考えたいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■クイーンズで幼少期を過ごしたトランプ大統領 ニューヨークのクイーンズは、治安がよくない場所もあります。ある駅の近くでも、こんな光景を、みかけました。

サンドイッチ(ホットドック)チェーンの「サブウェイ」の店舗。サブウェイは、日本にも多くありますが、クイーンズでは、強盗除けのプラスチックボードで、客とのしきりが、ある所もあります。手だけ、ボードの下から出して、商品をもらったり、お金を払ったりする方法です。

また、バス停でも、財布からコインを出そうとしていると、変な男女が、近づいてきたり。地元の人に車にのせてもらっていると、突然男が近づき、それまで穏やかだった地元の人が、突然大声で「立ち去れ!」と怒鳴りつけたり。

「サブウェイ」のメニューは、日本と大体おなじで、日本人の旅行者も、重宝するのですが、クイーンズは、マンハッタンとは、かなり状況が異なるのです。

トランプ大統領は、こういう環境のもとで、事業を拡大し、マンハッタンへ進出したわけですから、いわゆる全くの「お金持ちのジュニア」という感じではありません。ヒスパニックなどの移民の問題が、クローズアップされることが多いですが、トランプ大統領のように、実際の生活で、肌で感じ、知っている政治家は、あまり、いないのではないでしょうか。

むしろ、多くの民主党や共和党の政治家の方が、トランプ大統領より「お坊ちゃん」「お嬢様」育ちが多いでしょう。

もっとも、治安が悪い一方で、クイーンズは、マンハッタンに比べて家賃が安いため、NYでの成功をめざす、アート作家や留学生も多く住んでいます。治安の面では、厳しいですが、そこをクリアすれば、いいところでもあります。


■トランプ大統領は、グローバル大企業1人勝ちを修正

これまで、グローバル化の進展とともに、富がグローバル大企業に集中し、格差が拡大してきました。トランプ大統領(次期)の政策は、これを修正し、中間層や低所得層に富を分配しようというものです。つまり、行き過ぎたグローバル化の修正です。

このメルマガで、トランプ批判をしてこなかったのは、こうした政策は、実際、景気を良くするだろうと考えたためです。

トランプ大統領の新政策は、アメリカ国内での雇用を創出するために、行き過ぎたグローバル大企業を抑制し、アメリカ国外への利益移転を戻し、アメリカ国内の景気を活性化する政策です。





■デフレとグローバル化の関係は・・

行き過ぎたグローバル化は、先進国では、賃金の下落とデフレを生みます。世界をみますと、とくにグローバル化が進んでいるのは、アメリカと日本です。イギリスも、進んでいたのでしょう。
欧州をみると、アメリカや日本のように、外国資本の店が、たくさんあるわけではありません。なんらかの事実上の規制を行って、グロ―バル化を防いでいるのでしょう。

グローバル化の信奉者は、先進国でも、グローバル化で、新たな雇用が生まれると主張しますが、実際には、そうはなっていません。単純化しますと、途上国の賃金水準まで、先進国の賃金の均衡化が進むわけです。先進国では、それに代わる、新たな雇用は、実際は生じず、賃金下落と失業が増加します。

グローバル化の信奉者の主張が正しければ、先進国での雇用の増加とインフレが起きるはずですが、そうはならずに、雇用の喪失とデフレが起きたのが現実です。これは、身近に見れば、わかるのですが、グローバル化で就職したとか、グローバル化で仕事が入ってきて儲かった、とかいうことは、日本では、レアケースであって、全体的には、ほとんどないわけです。

おそらく、ほとんどの先進国でも、同じだったのでしょう。逆に、デフレによってリストラされたり、仕事がなくなった、ということは、頻繁に起きています。これは、つまり、「イス」の数は増えずに同じで、同じ数の「イス」を、先進国と途上国の雇用者が、争っていた、ということです。「イス」が増えれば、問題はないわけですが、「イス」は、増えていなかった、わけです。

トランプ大統領の政策は、これに歯止めをかけることになります。もちろん、文化的な交流や、観光旅行といった分野でのグローバル化が、問題ないのは、言うまでもありません。


■グローバル化の恩恵を受けた、途上国は、厳しい

これまで、先進国から途上国へ雇用が移転してきたわけですが、トランプ大統領の政策で、アメリカの景気上昇・金利上昇が起きることになり、ドル高・途上国の通貨安が起きます。途上国では、通貨安による「アジア通貨危機」に似た現象が、起きる可能性もあります。

グローバル大企業と、途上国が、大きなメリットを受けてきたわけですが、トランプ大統領の誕生で、これは、今後、抑制されます。

これまでのグローバル化が、あまりにも行きすぎていたのです。


■アメリカの有権者は、「クイーンズ」を感じたのではないか

以上、トランプ大統領の政策について、みてきましたが、アメリカの有権者は、トランプ大統領に、NY「クイーンズ」で過ごした面を感じたのではないか、と思います。
単に「お金持ちの不動産王」ということでは、大統領に選ばれなかったでしょう。

ご興味のある方は、一度、クイーンズのジャマイカ周辺を、ご覧になれば、(自己責任にて)と思います。



【まぐまぐ無料メルマガ】
ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!
https://www.mag2.com/m/0000270230.html
(無料購読)


【まぐまぐ大賞2018】ランキング入り
ニューヨーク1本勝負「連動メルマガ」(月額330円税込・週1回)
http://www.mag2.com/m/0001682243.html 






【世界の最新・軍事情報】foomii
NY1メルマガ(月額1100円税込・週5日) 
https://foomii.com/00173 

(foomii)



コメント