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〜2025年9月18日 配信号〜
『FRBが0.25%利下げ発表、パウエル議長は 雇用リスクの高まり指摘』
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－－－－きょうのご挨拶－－－－－－
こんにちは。児島です。
9月16日と17日（現地）に開催されたFOMC会合で、FRBは、0.25%の利下げを決定しました。
パウエル議長は、発表後の記者会見で、雇用リスクの高まりを指摘しています。
－－－－－－NewYork１本勝負－－－－
■FRBが0.25%の利下げ発表
9月16日と17日（現地）に開催されたFOMC会合で、FRBは、0.25%の利下げを決定しました。
「FRBのプレスリリース（9月17日）」
https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20250917a.htm
当メルマガでは、FRBの利下げ見通しについて、次のように、繰り返し報じてきました。
「雇用統計の大幅下方修正で、FRB利下げへ」 2025年8月5日号
「FRB当局者から、利下げの見通し相次ぐ」 2025年8月7日号
「ジャクソンホール会議、パウエル議長は「利下げ」に前向き」 2025年8月23日号
「FRBの「利下げ」で株式を買うには、それを誰に売るのか、考えなければならない」 2025年9月17日号
https://ny1-nikotama0001.blogspot.com/2025/10/frb-ny12025917.html?m=1
今回の利下げは、8月1日に発表された雇用統計で、5月分と6月分が、1万人台のプラスへと大幅に下方修正された時点で、事実上、決定的となっていました。
（ご参考）
「米7月雇用7.3万人増、予想以上に伸び鈍化 過去2カ月分も大幅下方修正」
（8月2日 ロイター）https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/CVHL67KEPVMP3G73JF4RKS7YMA-2025-08-01/
■雇用の影響、実は大きい
FRBが、雇用を重視するのは、雇用が、経済に大きな影響を及ぼすためです。
パウエル議長は、今回の利下げ発表後の記者会見で、繰り返し、雇用リスクについて言及しており、今回の利下げは、雇用環境の悪化に対応したものです。
なぜ、雇用の影響は大きいのか？例えば、年収200万円の仕事の有無は、年200万円を得られるか、0円という、200万円もの違いがあります。
これに対して、物価の上昇や、賃上げは、数パーセントの変動ですから、例えば、物価の上昇で、従来の年180万円の支出が、年190万円になった、とか、賃金の上昇で、年200万円の収入が年210万円になった、という変動幅です。
しかし、雇用の有無では、年200万円と、年0円ですから、200万円もの違いがあります。
日本の経済政策が、ぱっとしないのも、物価水準や最低賃金などに、過剰に焦点をあてているためで、そもそもの、雇用に、焦点をあてるべきです。
つまり、物価対策や最低賃金対策をしても、年収200万円が0円の人が大量に存在すれば、あまり意味はありません。
■NYダウは、一時500ドル超高も・・
さて、FRBの利下げの発表を受けて、NYダウは、一時、500ドルを超える上昇となり、4万6261ドル余りをつけましたが、その後は、売りに押されて、上げ幅を縮小し、4万6018ドル余り（約260ドル高）となりました。
この上下動は、FRBの利下げが、景気の減退を示していることを反映しています。
利下げは、景気が良くないときに行われるからです。
ですから、当メルマガは、利下げ後の株価見通しには、極めて慎重です。
（メルマガ 2025.9.18.号より）
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【編集後記】
報道の多くは、利下げで株価上昇のようなタイプが目立ちますが、利下げは、景気の減退を示しますから、株価には、良くないわけです。
（児島）
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※このメルマガは、長期景気循環による、経済ファンダメンタルズを重視しており、短期的な個別株式、為替の値動きを示唆するものではありません。
※情報の収集には万全を期していますが、記事による、いかなる損失にも、責任を負うことはできません。
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