中国・温州市も封鎖、中国の大都市では感染が拡大している（2020.2.02）
こんにちは。児島です。 新型コロナウイルスへの対応で、 中国の温州市も、封鎖になりました。 浙江省で人口９００万人というのですから、 これも、大きな出来事です。 YouTubeで、「誰もいない武漢」 みたいな動画も、見かけましたが、 まるでSFの世界のように見えます。 きょうのメルマガです。
■温州市（９００万人）も封鎖に
今回の新型コロナウイルスの問題では、 湖北省の武漢市（１１００万人）の封鎖が、 大きく取り上げられていますが、 今度は、浙江省の温州市が封鎖となりました。 AFPは、次のように伝えています。
武漢から遠く離れた温州も都市封鎖、 買い出しは「２日に１度 各世帯１人」中国
（＝AFP ２月２日）
温州市も、大都市ですね。 ここも人口９００万人というのですから、 中国の都市の規模の大きさに、 驚くのですが、 この温州市も、ついに都市封鎖です。
武漢から日本に帰国したチャーター便での、 感染者の率から計算しますと、 武漢だけで、アバウト１０万人の感染者は、 軽く超えているでしょう。 それだけ、中国の人口が多いわけですが、 武漢（湖北省）や温州（浙江省）以外にも、 重慶、上海、北京、深圳といった大都市で、 新型コロナウイルスの 感染者が増えているようです。
■カンタス、ニュージーランド航空も運航停止
中国本土への運航停止は、 欧米各社に加えて、 カンタス（オーストラリア）や ニュージーランド航空にも 広がっています。
豪カンタスとNZ航空、中国本土への直行便運休 （＝ロイター ２月２日）
ニュージーランド航空は、 私も乗ったことがありますが、 両社は、太平洋の島々への乗り継ぎ便にも、 なっています。 ですから、 オセアニアと太平洋諸国の安全のために、 中国直行便は、運休するということですね。
■日本は隔離できるのか？
最近の動きをみて思うのは、 日本は、２週間の隔離が、 実際、できるのか、ということです。 第１便の約２００人でも、 宿泊の手配が大変なわけで、 これが、今後、 チャーター便以外のケースが増えてきた場合、 はたして、物理的に対応できるのか？ という問題です。
今回の新型コロナウイルスは、 ほとんどSARSに近い、と言われていますから、 空気感染も、不明であり、あり得るわけです。 実際、ドイツで、 同じ企業内で同僚が感染したケースや、 日本のバスの運転手やバスガイドの感染は、 空気感染に近い場合も考えられます。
もし、日本の満員電車とか、 そのような中で感染が拡大すると、 ２００人の宿泊どころでは、ないわけで、 感染者が激増した場合、 はたしてどうするのか、 ということです。 今回の混乱ぶりをみますと、 感染者が激増した場合は、 感染者や、経過観察者は、 そのまま放置することに なるのではないでしょうか。
フランスのように、 優雅なリゾートを用意できれば、 良いのですが、 日本の、ここ数日の動きをみますと、 とてもそのような対応は、 できないように思えます。
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【編集後記】
中国の都市の人口の多さに、 驚きますが、 感染者の率を掛け算しますと、 これは、おそらく、 想像以上でしょう。 （児島）
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