【NY1メルマガ】トランプ大統領がイラン司令官殺害を指示した背景は・・(2020.1.6メルマガ)

トランプ大統領がイラン司令官殺害を指示した背景は・・(2020.1.6)

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こんにちは。児島です。 唐突にもみえた、アメリカによる、 イラン司令官の殺害。 FOXニュースをみて、どういう判断だったのか、 わかりました。 きょうのメルマガです。 (2020.1.6)


■イランが攻勢をかけていた 

イラクでは、イランや親イランの勢力が、 アメリカ側に、攻勢をかけていました。 在イラクのアメリカ軍基地への ロケット弾攻撃。 バグダッドのアメリカ大使館を 群衆が取り囲み、反米活動が、 エスカレート。 イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官が、 バグダッドの空港で米軍の攻撃を受け、 殺害されたのは、こうした状況下です。 唐突にもみえた、今回の攻撃。 FOXニュースをみていて、 どういうことなのか、 理解できた気がしました。 

■アメリカ大使館は、占拠されかねない状況 

バグダッドにある、アメリカ大使館は、 デモの群衆で、 占拠されかねない状況でした。 FOXニュースが、 その際の様子を放送していますが、 この群衆の相当の割合は、 親イラン派の群衆でしょう。 もし、アメリカ軍が、 群衆に発砲し、殺害すると、 市民を射殺したと、 国際的な批判を受けます。 しかし、そのまま放置しますと、 群衆は、塀を乗り越え、 アメリカ大使館に侵入し、占拠。 外交官らを人質にすることも 可能となります。 

実際、1979年に発生した、 イランの首都テヘランでの アメリカ大使館占拠・人質事件では、 似たような発生状況で、 対応に失敗した、 カーター大統領(当時)は、 国民から大きな批判を受け、 大統領選挙で敗れました。 

■大統領選挙を控え、イラン画策か 

つまり、2020年11月に、 アメリカ大統領選挙を控える中で、 仮に、 バグダッドのアメリカ大使館が、 占拠され、外交官らが人質にされ、 さらされるようなことがあれば、 トランプ大統領の再選も、 かなり厳しくなります。 1979年11月の時も、 当時の海兵隊は、イランの学生など デモ参加者に発砲できずに、 大使館を占拠されています。 

そして、 1年以上にわたって、イラン側は、 表では、外交官らを世界にさらし、 裏では、暴行や虐待を加えるという、 「人質政策」が、続けられました。 当時のカーター大統領は、 翌年1980年4月に、 軍事的な救出作戦を試みますが、 失敗しています。 そして、カーター大統領は、 弱腰の大統領と批判され続け、 1980年11月の大統領選挙で、 レーガン大統領に大敗し、交代しました。 カーター大統領は、このとき、 ほぼ完敗状態でした。 

基本的に、アメリカとイランの関係は、 このときの、イラン・イスラム革命から、 対立が続いています。 私も、当時、 革命前の国王だった、 パーレビ国王が、 自分で飛行機を操縦して、 国外脱出したという、 テレビニュースをみて、 大変驚いた記憶があります。 アメリカは、パーレビ国王を、 ずっと支えており、 イラン・イスラム革命では、 親アメリカのパーレビ国王から、 イスラムのホメイニ師への、 権力の移行が起きたのでした。 トランプ大統領は、 当然、当時のことを、 大きな教訓としたはずです。 そして、イラン革命防衛隊の 司令官殺害を指示した、 ということでしょう。 

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【編集後記】 
唐突にもみえた、司令官殺害ですが、 イランの米大使館人質事件を 振り返れば、 トランプ大統領の判断に、 どういう背景があったのか、 よくわかるでしょう。


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