NY1メルマガ2017.4.12「有事のマーケットへの考え方」

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有事のマーケットへの考え方(2017.4.12)

朝鮮半島情勢の緊迫化で、マーケットに緊張が走っています。きょうのメルマガは、有事のマーケットへの考え方です。
■自分の立場にあてはめると・・

有事のマーケットの動きは、予想しにくいですね。しかし、基本的に、どういう動きが起きやすいかを考えますと、慌てずに済むこともあります。例えば、自分が、いっぱいポジションを持っていたとすれば、どうでしょうか。

心配になりますね。

心配になって、ポジションを少な目にしたり、マーケットから一時的に、資金を引き上げたり、しますね。つまり、有事のマーケットの動きは、ポジションをフラット化し、ポジションを解消する方向に、大きく動きやすいという特徴があります。

これが、あるときは、円高であったり、あるときは円安であったりする理由です。

日本の一般の投資家の場合は、株式市場では、「買い」が多く、ドル円など円関連の為替取引も、「外貨買い・円売り」が多いという特徴があります。

ですから、本来という意味では、危機で株価が上昇したり、ドル円が上昇することも、「売り」が過剰な場合、ポジションが偏っている場合は、あり得るわけですが(一般投資家が、株の売りポジション、円買いポジションばかり、という場合)、実際の日本では、株買い、円売りポジションの投資家が多いので、危機で株が下落し、円買いとなることが、多いというわけです。

つまり、危機の初動では、過大なポジションの解消方向に、動きやすいということです。(=方向は、そのときのポジション状況次第)

ポジションの解消方向というと、方向は、決まっていません。ですから、初動の動き(最初は、小さ目)の方向へ、そして、そのまま、ぐっと動く、というイメージです。

ですから、危険回避という意味では、ずるずると、なんとなく方向が見えてきた場合、その逆のポジションは、極めて危険ということになります。なんとなく、損失が少しずつ、増えてきているが、それほど大きい幅ではない、こういう現象は、危険です。

つまり、「正解」は、ポジションの損失が、ずるずる膨らみ始めた方向になりやすいです。

■ポジションが解消されると・・ そして、危機による、大きなマーケットの動きがでます。その日の場合もあれば、1週間ぐらい後、ということもあります。このとき、ポジションの偏りが解消され、損失確定の ポジション整理(為替の場合、ストップロスなど)が起きます。 さて、その後は、どうなのでしょうか。自分の見方と、マーケットの動きの方向が同じ場合は、「にんまり」する投資家もいるでしょう。 しかし・・・ 相場の原動力は、ポジションの解消です。ですから、すべて、ほとんどポジションの偏りが整理されてしまうと、今度は、突然、逆に大きく動き始めたりします。いわゆる、マーケットが、危機を「織り込んだ」状態です。 すると、今度は逆に動き、「初動の動きに合っていた」大きな利益は、あっという間に減ります。あるいは、大きな損失で、ストップロスとなった投資家は、しばらく時間が経つと、損失は固定されたが、マーケットは、何でもなかったかのように、戻っている、こういうことが起きやすいのです。 ■典型的な、東日本大震災のドル円 典型的な動きとなったのは、東日本大震災の発生後です。2011年3月11日(金)の、ドル円の始値は、82円97銭。3月11日の終値は、81円83銭でした。翌週、被害の大きさが認識され、日足は陰線が続きます。 3月14日(月)から3月17日(木)にかけて、ドル安円高となり、3月17日(木)には、一時76円32銭付近をつけます。 ところが、そこから、突然反転します。3月18日(金)の終値は、80円58銭付近で、日足が陽線に。 3月18日(金)の午前に、G7の財務相・中央銀行総裁が、臨時の電話会合を実施し、「円売り」協調介入で合意。翌週以降も、ドル円は上昇(ドル高・円安)となり、4月6日の85円48銭まで、上昇(ドル高・円安)しました。 つまり、3月11日に、1ドルが、約83円だったドル円は、1週間ほどで、76円台へ。しかし、その後の協調介入で、逆に、円安方向に反転し、4月6日には、85円台となっています。 83円→76円台→85円台 東日本大震災の場合は、円高ドル安の初動が、4日間のドル安円高でしたが、この長さは、起こった現象の重大度によって、長さが異なってきます。 出来事の重大性が小さい場合、サイクルは短く、1日(24時間)のうちに、このような危機反応から反転が、起きることもあります。重大な場合は、1週間から2週間程度のサイクル、とうことになるわけです。 このように、有事や危機では、ます、ポジションが解消され、解消されると、今度は、突然反転する、という特徴があります。



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