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またまた、「日本のホワイトカラーは生産性が低い」
2016.12.23
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こんにちは。児島です。
きょう、またまた、「日本のホワイトカラーは生産性が低い」と
著名な評論家が書いているのをみかけました。
これは、日本人の国際的な「自虐感覚」につけこんでいますね。
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■「日本のホワイトカラーは仕事を合理化せよ」?
ちょっと見かけたのは、日本人のホワイトカラーは生産性が低くて、
サービス業は、とくに低いという話でした。
要するに、働き方をもっと合理化せよ、という話です。
欧米では、サービス残業は、しないし、さっさと辞めてしまうので、
ブラック企業も、存在しにくいです。
日本人みたいに、きっちり働いていないです。
会社では、ボスがみていないと、仕事をしていなかったり、
給湯室の備品が、すぐなくなっていたり・・
そういう状況です。
一方、日本のホワイトカラーの質は高く、会社の仕事は、
きっちりと、こなしています。
おそらく、全体的には、世界の先進国で、トップクラスでしょう。
サービス残業までしていますから、「身を切って」会社の生産性の向上
(=経費の削減)に貢献しているわけです。
つまり、合理化は、全体的には、日本のホワイトカラーが、最も進んでいるでしょう。
この問題の背景は・・
日本では、低所得者への給付が、欧米先進国のようになっていないので、
ホワイトカラーの逃げ場がない。
欧米と、同等のサービスや商品が、日本国内では売り上げや報酬にならない。
こういうことです。
ですから、解決方法は、欧米のように低所得者への幅広い給付を行って、
失業をサポートする。
それによって、ホワイトカラーが、仕事先を選べる余裕を生じさせる、
ということです。
すると、「生産性が高い」仕事を、選べるようになります。
また、欧米のように観光客がたくさんやってくるように、国や経済団体が
取り組むことです。
すると、今と全く同じ仕事をしていても、売り上げが多くなったり、
サービス残業しないで、そのまま報酬をもらえたり、となります。
要するに、この「ホワイトカラーの生産性」論議は、
ホワイトカラー個人個人に、責任を転嫁するだけの、タチの悪い話であるわけです。
それが、「国際水準」の自虐傾向のある日本で、それらしく話されているわけです。
またまた、「欧米が優れていて、日本は劣っている」そういうゴマカシですね。
■無意味な国際比較
前のメルマガでも、一度書きましたが、この国際比較は、意味がありません。
NYでは、レストランで高い値段をとることができるし、賃貸相場も高いです。
それで、日米のレストランの生産性とか、賃貸の収益性とかを比べても、
違う場所なので、意味がないです。
一方で、NYの地下鉄のシートは、プラスチックでカチカチ、日本のように
快適な、ふかふかシートではありません。
街には、日本のように綺麗なトイレも少なく、有名百貨店でもトイレに行列。
百貨店といっても、日本のように、大都市ごとに、
勇壮に多くの百貨店が軒を並べるという状況には、ありません。
そして、夜、安心して出歩けるのは、限られたエリア・・。
また、この「生産性」データに、欧米のホワイトカラーとして
投資銀行などを含めているのかどうか、ですね。
どういう算出方法か、知りませんが、
莫大な利益で、高額報酬の彼らを含めるかどうかで、全く結果が違ってきます。
おそらく、欧米の数字が高いというのは、少数のホワイトカラーが、
思いっきり、平均の数字を引き上げているのではないかとも思います。
要するに、平均の算出の問題であったりするのでしょう。
また、不況の国では「生産性」が低くなり、好況の国では、「生産性」が高くなります。
同じことやって、売れるか、売れないか、です。
このように、日本の国内向けに「国際水準」を、もっともらしく持ち出すのは、
真の国際水準を知らない日本人につけこみ、だますような話です。
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