NY1メルマガ2018年12月「イールドカーブフラット化、「同じ」に見える2種類の違いとは・・」

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イールドカーブフラット化、「同じ」に見える2種類の違いとは・・2018年12月
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■フラット化するパターンに2種類ある!


イールドカーブのフラット化は、
フラット=平坦になる、
つまり、期間が短い国債と、
長い国債の金利が、
同じような金利になる現象です。


これは、しばしば、
経済ニュースでも、でてきますね。


重要視されているのは、
やはり、アメリカの状況です。



さて、もともと、右肩上がりの形で、
棒を持ったとして、
傾きが平坦になるには、
どうすれば、平坦になるでしょうか?


1つは、右肩上がりの棒の、
左側を上げると、
フラット=平坦になりますね。


2つめは、右肩上がりの棒の、
右側を下げると、
フラット=平坦になります。


つまり、最初の1つめは、
短期金利が、上昇して、
フラットになる場合です。


2つめは、長期金利が下がってきて、
フラットになる場合です。


このように、
2種類あるということです。



■経済ニュースでも、混同されやすいフラット化


見た目は、2種類とも、
フラット=平坦になるわけで、

経済ニュースでも、
イールドカーブが、
フラット化しているので、
景気悪化のサインではないかと、
報じられることが多いですね。


これは、報道でも、2種類の、
区別がついている人と、
区別がついていない人が、
いるようです。


1つめは、FRBの利上げ初期などに、
起きるパターンです。


FRBが、景気回復に合わせて、
政策金利(短期金利)を、
引き上げるので、
左側が上がって、
フラットになるのです。


この現象をみて、不況入りだ!と、
騒ぎ立てるケースも、
見かけますが、
これは、あまり問題ありません。


つまり、FRBが金利を上げて、
左側が上がってきても、
景気が良いので、
時間の経過とともに、
右側の、長期金利も、
徐々に上がってくるからです。


ですから、左側が上がって、
フラット化しても、
しばらくすると、
右側も上がってきて、
再び、右肩上がりになってくる、
ということです。


この場合は、景気が良い時ですから、
フラット化しても、
景気が悪化するサインでは、
ありません。


この時期にも、フラット化の
ニュースを見かけますが、
これは、
2種類の意味を間違えているな、
と、ニュースを見てお思い下さい。





■2つめのパターンは、本物


一方、
右肩上がりの
イールドカーブだったのが、

右側の方が下がり始め、
フラットになる場合は、
要注意です。


不況の、前兆というわけです。


つまり、20年物国債とか、
30年物国債など、
長期・超長期の国債の金利が、
下がり始めたら、
要注意ということです。


これは、どういうことかと、
いいますと、
短期の国債は、あまり、
影響を受けていなくても、
20年先、30年先を見れば、
たぶん、不況になっているはず、
(不況を経ているはず)
という意味なのです。



不況で、経済が弱いと、
金利は低くなり、

また、FRBの「利下げ」も、
その頃までには、行われているだろう、
と、いうことで、
長期・超長期の金利が下がってくるのです。


これは、将来の不況を、織り込んでいる、
という現象です。


ですから、長期(超長期)の金利が、
下がり始めると、
これは、良いことではなくて、
景気の先行きには、良くない現象です。


最近、時々見かける
アメリカのイールドカーブの
フラット化のニュースは、
こちら(2つめ)の、
パターンにあたります。


前に、フラット化の
ニュースを見たけど、
それは関係なかったはず、
と思っていると、

今度は、本物のタイプに、
なっていたりしますから、
その点は、注意が必要です。



まとめますと、
景気の循環での、
将来の不況を織り込んで、
長期・超長期の金利が下がり、
イールドカーブが
フラット化しているのは、
中期的には、景気循環的な
不況のサインというわけです。








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【編集後記】
日本の場合、ずっと、
人為的にフラット化していますから、
景気は、ずっと良くないわけです。
(児島)

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