NY1メルマガ2018.8.1「日銀の金融政策は「練習中、水飲むな」と同じではないか?」

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日銀の金融政策は「練習中、水飲むな」と同じではないか?
2018.8.1


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---きょうのご挨拶--------------


こんにちは。児島です。

日銀の、昨日の金融政策決定会合は、
長期金利の柔軟性アップで、
大きな引き締め策ではなく、
マーケットには「アク抜け」感が出ています。

しかし、頑なに、真のデフレ脱却策に、
背を向ける日銀の姿勢は、
良くない面での「日本的なもの」に見えます。


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-------------NewYork1本勝負----




■実は、日本は世界的に優れた面が多い


日本を「ヨイショ」するわけではないのですが、
日本に住んでいると、わからない部分で、
海外に比べて、非常に優れている面が多くあります。


大都市圏の私鉄・JR・地下鉄網は、
海外の比ではなく、
日本のように快適な鉄道網が整備されている国は、
ほとんどありません。


また、コンビニやドラッグストアなどにしても、
最初は、海外から始まったりしていますが、
「進化」という点では、
日本のように綺麗な店が、多数ある国は、
ほとんどありません。


スーパーマーケット、ホームセンターにしても、
日本の方が、「進化」していて、
快適な店が、多いのです。


スターバックスやマクドナルドにしても、
日本の店舗が、世界的に進んでいるのです。


製造業の品質の高さもそうですし、
また、過去を振り返りますと、
戦後の復興、高度経済成長も、
日本人の努力の賜物と言えるでしょう。



一方で、日本の良くない面もあり、
おかしな我慢や忍耐を、
押し付ける、ということが、
昔から繰り返されています。




■日銀は、「練習中に、水飲むな」と同じか


頑なに、デフレ脱却策をとろうとしない日銀。


きのう、日銀の「展望レポート」について、
書きましたが、

日銀の金融政策は、昔のクラブ活動で、
「練習中に、水飲むな」と言っていたことと、
同じ感じでないかと思えます。


つまり、意味のない我慢や、苦痛を、
日本国民に強いているとしか、
思えないのです。



デフレ基調に陥らないようにするには、
アメリカのFRBのように、
「実質マイナス金利」を、素早く行って、
経済活動を刺激すればよいのですが、
それは、しない。


さらに、アメリカは、金融政策以外でも、
好景気が雇用の増加に結びつくように、
移民を制限したり、中国との貿易に
関税をかけるなどしていますから、
より効果的です。


好景気が、他に「逃げない」ように、
手を打っているわけです。


これまでは、雇用が増えても、
移民が多く流入し、
そこへ流れてしまっていたわけですね。


また、製品を通じて、
中国からの対米輸出が増加する、
つまり、アメリカの好景気で、
中国企業が儲ける、ということが、
繰り返されてきたわけです。


トランプ政権が登場するまでは、
アメリカの好景気は、
中国の利益の増加や、中国の雇用の増加に、
多くが流れてしまい、
アメリカ国内の雇用は、
あまり、増えなかったわけですね。


しかし、そこに手を打ち、
アメリカの実質GDPは、
ついに4.1%に達しています。
(4月~6月、年率換算)


おそらく、このペースは、
あまり落ちないでしょう。


ときどき、ネットで、アメリカの貧困とか、
物価の上昇で、アメリカの生活は苦しいのだ、
という論調(日本人が書いている)を、
見かけますが、
それは、日本国内の方が、問題でしょう、
という感じです。


アメリカの雇用は増え、
アメリカ国民が自信を取り戻しているのは、
ツイッターの動画などを見れば、
よくわかります。


トランプ政権は、
日本で報じられているのとは違って、
次々と、実績を出し、
それなりの支持を集めているのです。




また、ヨーロッパでは、ドラギ総裁が、
マイナス金利を行って、
景気を回復させています。


欧州中央銀行の中央銀行預金金利は、
マイナス0.4%です。


日本の日銀のように、ポーズだけの、
マイナス0.1%とは、異なります。


ヨーロッパの場合は、日本も同様ですが、
アメリカのように、成長力が強くありません。


このため、金利をより低くする必要があり、
マイナス0.4%に、しているのです。



ヨーロッパは、ドイツのような、
先進国ばかりではなく、
中進国も多いですから、
マイナス0.4%というのは、
かなり、経済には刺激的です。


そして、ヨーロッパも、
経済は回復に向かい、
物価は、2%水準に戻ろうとしています。



こうした、方法があるにもかかわらず、
日銀は、国民に我慢を強いるばかりで、
デフレ脱却策をとらずに、傍観しているのです。


それで、きのうの日銀の「展望レポート」をみて、
これは、「練習中には、水飲むな」と同じだな、
と思ったのです。


練習中に水を飲んでも、飲まなくても、
スポーツの上達には、関係ありません。


むしろ、飲まないと、
良くないぐらいです。


しかし、意味のない我慢を強いる、
わけです。


部員が、100人ぐらいの、
強豪の私立高校では、
より厳しかったので、
トイレの水を飲んだ、という話も、
聞きましたよ。



この手の話は、小学校にエアコンがない話も、
同じ類でしょうね。


つまり、我慢するのが、あたり前で、
対策は、とらない。


その学校の立地とか、
必要度は、状況にもよると思いますが、
エアコンがあっても、いいですね。


何も問題はないです。


小学生は、学校では我慢するものだという、
おかしな考え方が、あるのです。



また、戦時中の歴史をたどれば、
意味不明の作戦で、
戦場で多くの犠牲者が出ています。


「大本営」が独り歩きし、
現場の意見や、合理的な考え方が、
無視されているわけです。


もちろん、戦場の日本兵は、
果敢に戦っています。


しかし、そこでも、我慢はあたり前、
という発想があり、
おかしな方向へと進んでいます。



話は戻りますが、
デフレ脱却を進めない、日銀の金融政策は、
こうした、

「練習中に、水飲むな」
「小学校にエアコンは要らない」
「大本営」

これと同じような類に、思えます。


つまり、何ら問題なく、やる方法はあるのに、
国民に我慢を強いるばかりで、やらない。



よく、金利を下げれば、地方銀行が・・・


という話が、まことしやかに言われますが、
これも、おかしいのですよ。


誰も、言いませんが。


調達金利が下がれば、
金融機関の利ザヤは、拡大するのです。


つまり、マイナス金利で調達して、
貸せば、かなり儲かるわけです。


マイナス金利であれば、調達すると、
「お金がもらえる」わけですから。


それを、さらに貸すと、
かなり儲かりますね。


ではなぜ、金利を下げれば、
地方銀行に良くないかと言いますと、
貸していないから、です。


マイナス金利で調達して、
10%ぐらいで貸せば、儲かるのですが、

貸して儲けるよりも、
日銀に「預金」して、利息をもらおうと、
しているからです。


これでは、いつまでも、
経済は良くなりませんね。


銀行が、貸さずに衰退する、という、
おかしな状況になっているのです。


それでいて、市中では、信用収縮、
マネーの欠乏(過剰流動性の逆)に、
なっている、まさにデフレ状態です。


そんな状況ならば、
日銀が、地銀にマイナス金利で、
融資してあげれば、

地銀の金庫に置いておくだけでも
「お金が増える」ので、
いいと思うのですが・・


さらに、それを融資して儲ければ、
銀行の本来の業務ですね。



いずれにしましても、
日本経済と国民生活に、
意味のない我慢と苦痛を強いる、
日銀の金融政策は、

安倍政権が介入してでも、
変えてもらわなければ、
困るということです。


アベノミクスの、
足を引っ張っているのは、
実は、日銀である、ということです。




※このメルマガは、長期の景気循環を念頭に、
経済のファンダメンタルズについて書いたもので、
短期的な個別株式、為替の値動きを示唆するものではありません。
※情報の収集には、万全を期しておりますが、
記事による、いかなる損失にも、責任を負うことはできません。

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