【NY1】フランス国債の利回りがスペイン国債を上回る・・政局不安が原因

【今日のニュース】2024.9.27.

フランス国債の利回りが、スペイン国債を上回る・・政局不安が原因


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----きょうのご挨拶------


こんにちは。児島です。


フランス国債の利回りが、

スペイン国債の利回りを

上回りました。


これは、フランスの混乱と

財政不安が原因です。


きょうのNY1メルマガです。


------NewYork1本勝負----


■通常は、フランス国債の方が利回り低い


通常の場合、欧州の国債は、

返済能力が高い国、

安定している国が、

利回りが低くなります。


具体的に言いますと、

ドイツやフランス国債の

利回りは、低めになりやすく、

イタリアやスペインの国債は、

利回りが高めになりやすい、

という特徴があります。


現在は、同じユーロ建て

ですから、

EUという枠組みの中で、

各国ともに、同じ利回りでも

良さそうなものですが、

国によって、利回りは

違っています。


リスクプレミアムによって、

国債の利回りは異なるわけ

です。



フランスとスペインの比較では、

通常は、フランスの方が、

国債の利回りは低めですが、

これが、フランスの先行き

不安が原因で、フランス国債

の方が、利回りが高めになる

という現象が起きています。


「フランス10年債利回り、

  スペイン債を上回る

  -2007年以来」

(ブルームバーグ 9月26日)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-26/SKEVRKDWX2PS00


つまり、金融市場では、

フランス国債の方が、

高い利回りを負担して

もらわなければ、

引き受けてもらえない、

というような事態です。


■フランスの不安定化


フランスでは、

正味の支持では、

ルペン氏が率いる

「国民連合」と、

左翼の「新人民戦線」が、

2大勢力となっています。


2024年6月30日の

下院選挙の第1回投票の

得票率は、

「国民連合」が29.26%、

「新人民戦線」が28.06%

「与党連合」が20.04%

でした。


これが、国民の声という

わけですが、

若干の数字の変動はあった

としても、

「国民連合」と「新人民戦線」

が、2大勢力であることには、

変わりありません。


しかし、ご存知のとおり、

第2回投票では、

反「国民連合」で結束した

「新人民戦線」と「与党連合」が

候補者調整を行って勝利し、

「新人民戦線」と「与党連合」

などが、新政権の組閣を調整。


しかし、最初から、

「国民連合」は野党ですし、

「新人民戦線」と「与党連合」は、

意見が合わず、

ほとんど「新人民戦線」を

「排除」して、

バルニエ首相(元外相)の政権が

発足しました。


「フランス新首相にベテランの

  バルニエ氏、混乱収束を目指す」

(BBC 9月6日)

https://www.bbc.com/japanese/articles/czx6eg4qlk7o


つまり、「国民連合」や

「新人民戦線」は、

得票率が上位にもかかわらず、

ほとんど政権に関与していない

という、いびつな状況になって

います。


これでは、混迷の長期化は必至で、

フランス国債の評価が下がる

(=利回り上昇)という、

フランス国債への影響も、

出始めたわけです。



【編集後記】

これでは、さすがに、

フランスの政局運営は、

難しいでしょうね。

フランス国債への影響も

当然と言えるかもしれません。

(児島)


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(児島)



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