NY1メルマガ2018.2.26「世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーターが日欧株売り」

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世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーターが日欧株売り
2018.2.26

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---きょうのご挨拶--------------

こんにちは。児島です。

ブルームバーグが、2月16日に、
「米ブリッジウォーター、日本株の売りに着手」と
報じていますが、これは、景気サイクルに沿った動きです。

今号は、日本では、やや、なじみが薄い、
世界最大のヘッジファンドについて、お伝えします。


-------------NewYork1本勝負----



■世界最大のヘッジファンド


ブリッジウォーターは、大富豪のレイ・ダリオ氏が率いる、
世界最大のヘッジファンドです。


本社は、アメリカ東部のコネチカット州にあります。


コネチカット州(コネティカット州)は、
ニューヨークの東北方向に位置し、

ブリッジウォーターの本社がある、ウエストポートは、
ニューヨークのマンハッタンから、
おおむね、80キロ前後のところになります。



■風変わりなヘッジファンド


ヘッジファンドの運用総額は、10兆円以上であることは、
間違いなさそうですが、
これは、20兆円か、それ以上かもしれない、という意味です。


世界最大のヘッジファンドであるわけですが、
業界では、風変わりなヘッジファンドとして、有名です。


創業者のレイ・ダリオ氏は、もともと、
親が富豪というわけではありません。


ニューヨークのクイーンズ出身です。


このクイーンズ地区は、トランプ大統領も、そうですが、
クイーンズは、同じニューヨークでも、
マンハッタンとは、かなりというか、全く違うのです。


クイーンズに滞在経験がある方は、ご存知なように、
日本感覚では、極めて治安が悪く、多民族、低所得者も多いエリアです。


ビジネスホテルのフロントに、防弾ガラスがあったり。


ファーストフードの店員とは、
プラスチックのボードで、仕切られていたり。


下の、10センチぐらい開いた、わずかな隙間から、
ドルを、やりとりするわけです。


マンハッタンとは、全く、雰囲気が異なるエリアです。


ちなみに、トランプ大統領の人気が根強いのも、クイーンズ出身で、
ニューヨーク中心部の富豪とは、違うと思われているからです。



さて、このレイ・ダリオ氏率いる、ブリッジウォーターは、
ヘッジファンド業界で「風変わりなファンド会社」とみられています。


レイ・ダリオ氏に、歯向かう意見の従業員が評価される。


従業員食堂の料理がまずい、といった話に、
真摯に対応する、というエピソードが業界の語り草です。


世界的にみても、特に日本企業をみると、上司に歯向かうと、
左遷されるか、退社に追いやられるか、ですから、かなり違います。


日本企業でも、かつて、ソニーは、上司に歯向かうと、
別のセクションから、アイツが欲しい、といわれていたようですが、
ほとんどの企業は、「イエスマン」を求めています。


ですから、ブリッジウォーターは、ボスに反発するのがOKという、
かなり風変わりな会社というわけです。


また、レイ・ダリオ氏、本人についても、哲学者のようだ、とか、
学者のようだ、という見方がなされています。



■2017年秋に、イタリア金融株売り


ブルームバーグによりますと、
ダリオ氏のブリッジウォーター、イタリア金融株に「ビッグショート」。
(2017年10月14日Bloomberg)


さらに、ブルームバーグは、今年2月にも、
ブリッジウォーターによる、欧州株の「売り」を報じています。


こうしたブリッジウォーターの動きは、景気サイクルに沿っています。


(ご参考)
2017年10月9日メルマガ
「中期景気サイクルはピーク圏へ・・下降転換が近づく」
http://archives.mag2.com/0000270230/20171009190008000.html


2017年10月11日メルマガ
「続・中期景気サイクルはピーク圏・・転換への備え」
http://archives.mag2.com/0000270230/20171011105915000.html


2017年10月26日メルマガ
「なぜ、今のタイミングで利益確定なのか」
http://archives.mag2.com/0000270230/20171026074139000.html


このメルマガでは、2017年の後半ごろから、
景気サイクル(中期)が、後退局面に入ると、伝えてきましたが、

ブリッジウォーターは、オーソドックスに、
こうした景気の流れに対応している、というわけです。


こうした中で、日本株の「売り」も行われているようですね。


これは、中期の景気サイクルに沿うものですから、
仕方がありません。


イタリア金融株のショートも、EU内の問題を、よく知っていたからこそ、
といえるでしょう。



有料(月額324円)の「連動メルマガ」で、先日、配信しましたが、
ラトビアの問題も、ある意味、これと同じ脈絡といえます。

「連動メルマガ」(初月無料)
http://www.mag2.com/m/0001682243.html
(月額324円、金曜日配信+適宜、号外)

つまり、EUには、予想外の事が、あり得るわけですね。



ですから、ブリッジウォーターは、
景気サイクルの動きの分析に加えて、
世界各国の詳細な情報を、しっかり把握しているといえそうです。





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※このメルマガは、長期の景気循環を念頭に、経済のファンダメンタルズについて書いたもので、
短期的な個別株式、為替の値動きを示唆するものではありません。
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