NY1メルマガ2017.5.14「北朝鮮ミサイル発射、高度2000キロの憂鬱」

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北朝鮮ミサイル発射、高度2000キロの憂鬱
2017.5.14
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■真上からの攻撃には、ジンクスが・・


真上からの攻撃といえば、頭をよぎるのが、昭和17年6月のミッドウェー海戦。


日本が、「蒼龍」「赤城」「加賀」「飛龍」の4隻の空母を一挙に失い、
第二次世界大戦の戦況を一挙に悪化させたのも、実は、真上からの攻撃でした。


ミッドウェー海戦の序盤は、日本の零戦が、アメリカの戦闘機や爆撃機を次々と撃墜。優位でした。


しかし、日本の空母を守る零戦が、敵機掃討のために高度を下げた、わずかな隙に、
別のアメリカ爆撃機の一群が、空母の真上に出現。


そのまま、上空からアメリカ機の急降下爆撃を受け、
真上からなので、零戦も不意をつかれて、迎撃することができませんでした。


その結果、わずか5分~6分の出来事であったとされていますが、日本の空母は、数発を被弾し、
さらに甲板で兵装転換中の自軍の爆弾に誘爆。通常は、あり得ない大敗となったのでした。


いまと当時は、時代も、状況も、全く異なりますが、
真上からの攻撃で、複数回というのは、方法としては、不思議と似ています。



また、昭和14年には、「欧州情勢は複雑怪奇」という有名な言葉があります。


これは、ドイツとの関係を強化しようとしていた当時の平沼内閣が、
突然の独ソ不可侵条約に直面して、内閣総辞職をしたわけですが、
やはり、各国がどう動くのかは、よくわからない部分もあります。


いまでも、アメリカ・ロシア・中国が、北朝鮮をめぐって、
どう動くのかは、判然としない部分もあります。


要するに、それぞれの、国益で動くということです。


ですから、全く、油断ならないわけで、
日本の、各国に対する情報収集力が問われているとも言えます。


北朝鮮のミサイルの最高高度が、2000キロという話は、
こうしたことから、何となく憂鬱な感じがするわけです。




※このメルマガは、長期の景気循環を念頭に、経済のファンダメンタルズについて書いたもので、
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