NY1メルマガ2017.1.25「アメリカに製造業を戻しても仕方ない論」の誤り

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「アメリカに製造業を戻しても仕方ない論」の誤り
2017.1.25

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こんにちは。児島です。
大手メディアでは、今さらアメリカに工場を戻しても、
仕方ない、コストが高くなるだけ、という報道が目立ちます。
果たして、そうでしょうか?


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■「今さらアメリカに工場を戻しても論」の誤り

大手メディアでは、今さら、製造業の拠点をアメリカに戻しても、
仕方がない、コストが高くつくだけ、という論調が多いですね。

かえって、消費者が高い商品を買うことになるだけ、とも。


価格が高い商品については、この前のメルマガで、
商品価格の何割かの下落よりも、雇用の価値の方が大きいという、話をいたしました。

さて、今回は、「今さら製造業をアメリカに戻しても論」に、ついてです。


これは、コンドラチェフサイクルで、技術革新の時代に入りつつあることも、
関連してきます。

ITやAIで世界を独走するアメリカに、製造業の拠点を移すと、何が起きるか。

想像もつかない、ITやAIと、製造業の融合、新商品というものが、
出てくる可能性があるのです。


例えば、自動車業界では、電気自動車が、これまでの自動車産業を、
大きく変える可能性が出てきています。

電気で動く仕組みに変わりますと、これまで重要だった部品が、
いらなくなったり、簡単なつくりで、よくなったり、大きく変わります。

自動車の「家電化」も、ある得るわけです。

そこに、ITやAIが、結びつくと・・・

これまで途上国で、低コストで、従来通り製造していた方法が、
一挙に変わるかもしれないのです。


■「今さら論」は、現状の延長線上が、前提

「今さら論」は、これまでと同じ自動車を、同じ方法でつくる、ということが、
前提になっています。

このまま、何も変わらないので、安く作る方が、良いに決まっている、という発想です。


しかし、今後、現状の延長線上とは、限らず、
むしろ、想像以上の技術革新が起きる時代へと移ってきています。

こうして考えると、アメリカに製造業の拠点を置くことは、
マイナスではない、ということになります。

それなりの、メリットが、出てくるはずです。


金融に例えますと、NYは、オフィスの賃料が高いですが、
世界の金融系の企業は、NYに集まっています。

コストだけ考えれば、田舎に会社をつくったほうが、安いですね。

しかし、そうは、なっていません。


ですから、製造業も、ITやAIの技術革新が目覚ましいアメリカに
拠点を置くことで、想像外のメリットが出てくる可能性が高いのです。




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