NY1メルマガ2017.12.29「2017年の景気サイクルを振り返る」

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2017年の景気サイクルを振り返る
2017.12.29


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---きょうのご挨拶--------------


こんにちは。児島です。

今年も、あと3日ですね。

それでは、今号で、
2017年の景気サイクルを振り返ります。


-------------NewYork1本勝負----



■2017年は、景気サイクルは上昇


2017年は、年初のメルマガでお書きしましたように、
景気サイクルは、上昇でした。


(ご参考)
2017年の景気見通しは、景気上昇(2017年1月1日号)
http://archives.mag2.com/0000270230/20170101080458000.html


とくに、仮想通貨(ビットコインなど)は、
バブル的な上昇を記録し、大きな富を生み出しました。


ビットコインに対しては、当初は、懐疑的に見ていたのですが、
これは、新しいテクノロジーです。


ビットコインは、記録的な上昇で、一時、1ビットコインが
200万円を超えました。


その後は、調整し、年末に下落していますが、
超長期の景気サイクル(コンドラチェフサイクル)が
上昇転換中です。


短期は別として、2年とか3年という時間軸で考えた場合、
ビットコインが出直る可能性も、あると考えています。


ちなみに、1990年のバブルの崩壊は、
超長期サイクルが、まさに下降転換する時期でした。



■バブルの主役は、ビットコイン


バブルが訪れると、以前のメルマガで書きましたが、
今回のバブルの主役は、ビットコインなどの仮想通貨でした。


ビットコインは、現実の富を生み出し、ビットコイン長者が
相次いでいます。


バブルの主役が何かは、もっと土地にマネーが流れると思っていましたが、
ビットコインでした。


(ご参考)
日本はバブル景気へと向かう(2016年2月13日号)
http://archives.mag2.com/0000270230/20160213114540000.html


日本はバブル景気へと向かう2(2016年2月16日号)
http://archives.mag2.com/0000270230/20160216051926000.html


ビットコインは、プロの金融関係者にとって、
ショッキングであり、脅威です。


つまり、コンピューター売買などを駆使したり、
長年の経験があるファンドマネージャーが率いる、高度なファンドよりも、
単純に素人がビットコインを持っているだけの方が、はるかに儲かったからです。


さすがに、これ以上、プロは黙っていないとばかりに、
12月下旬は、大幅下落。


FRBや日銀などが、ビットコインを牽制する発言を行い、
これと呼吸を合わせたかのように、
投機筋が、ビットコインに「売り」を浴びせました。


当局の発言に、合わせるかのように、
ビットコインは、大幅下落したわけです。


しかし、ビットコインは、1990年のバブル崩壊とは、
超長期の景気サイクルでの位置が異なっています。


大方の見方は、やはり、ビットコインは、暴落した、
1990年のバブル崩壊の二の舞だ、というものですが、
私は、やや異なる見方です。


つまり、産業革命のような、見方が必要であるということです。


仮想通貨の中で、どれがメジャーになるのか、あるいは、
さらに新しい何かが、出てくるのか、それは、まだわかりませんが、
単なるバブル崩壊という位置づけではなくて、
産業革命のスタート地点といった認識も、必要でしょう。


産業革命は、まだ、始まったばかり、
という考え方も、必要ということです。


今回のバブルの主役は、ビットコインであったわけですが、
バブルは、その時々によって、どこに資金が向かうかは、様々です。


株式だったり、不動産だったり、あるいは、
今回のビットコインのように、新しいものだったりします。


残念ながら、何が主役になるのかは、
実際に始まってみないと、中々わかりません。


これがわかれば、良いのですが、
アンテナの感度を高めるしか、ありませんね。



■中低所得層は、厳しいが、長期サイクルは上昇


中低所得層にとっては、今が、一番寒い時期、つまり、
夜明け前の明け方か、夜が明け始めた時点というのが、現在です。


向かう方向性は、上なのですが、まだ、
あまりに体感温度が低すぎて、実感しにくいところです。


以前に「ステルス大恐慌」と書きましたように、
中低所得層には、先進国で最も厳しい状況です。


(ご参考)
戦後最悪の「ステルス大恐慌」を通過し、バブルへと向かう日本
(マネーボイス2016年4月13日号)
http://www.mag2.com/p/money/9837


その底の位置から、上昇し始めるというタイミングですから、
まだ、震え上がっている状況なわけです。


先進国の中で、日本の景気回復が遅れているのは、
大企業の内部留保の積み上がり、リストラによる生活の破壊が原因です。


(ご参考)
人件費高騰というウソ。幸楽苑の「大量閉店」が象徴する日本の病
(マネーボイス2017年11月21日号)
http://www.mag2.com/p/money/338669


アベノミクスや日銀の金融緩和は、あえて言うと、正しいのですが、
前提が、インフレであった頃と同じなため、マネーがまわりません。


デフレ脱却の近道は、多くの国民に、直接マネーが行き渡る政策であって、
間接的な相乗効果は、あまり期待できません。


デフレは、日本の個人消費の低迷、それに伴う経済力、国力、
国際的な地位の低下を招きます。



■長期では、街角ファッションで、バブルへ向かう日本を確信


一方で、もう少し、視線を先に向けますと、
バブル再来、景気の上昇が、確信できる状況です。


街角のファッションも、1980年代の再来になってきています。


色は、黒や紺よりも、キャメルなどの茶色が人気に。


キャメルのコートを着る人が増えていますが、
茶系の色は、景気の上昇期に流行します。


私が大学生であった、1980年代も、そうでした。
また、ふわふわ、ゆるゆる、ファッションも、景気の上昇期に流行します。


(ご参考)
やはり、日本のバブル景気は始まっている!2つのシグナル
(マネーボイス2017年3月26日号)
http://www.mag2.com/p/money/162869


経済が、きつきつ、タイトであったのが、それが、緩むのと同じように、
特に女性のスカートのウエストが、ゆるゆるのゴムタイプになったり、
えりや足元に、ふわふわの飾りがついたり、また上着自体が、ふわふわであったり。


当時のディスコ(=今のクラブを華やかにしたようなところ)で、
お立ち台に上って、ボディコンのワンピースで踊る女性も、
ふわふわの扇子を持って、踊っていましたね。


当時は、ふわふわ、女子は、ゆるゆるのウエストが、流行でした。


これらは、1980年代と同じ現象です。



そして、何といっても、クリスマスソングに、1980年代の日本を席巻した、
1983年リリースの山下達郎さん「クリスマス・イブ」が再流行。


ファミリーマートの店内でも、
ヘビーローテーションで、流れていました。


山下さんの「クリスマス・イブ」は、
当時は、JRのコマーシャルソングとして、印象的でした。


寒い中、待ち合わせをする若い男女。


クリスマス・イブの待ち合わせが印象的で、
当時、大ブレイクしました。


ファミリーマートの店内で、今聞いても、
まったく色あせた感じが、しません。


ファミマで、山下さんの曲を聞いて、
厳しい日本が、上昇期に転換しつつあることを確信したのでした。



■政府発言の変化に驚き


日本政府の発言も、12月中旬以降、驚きを呼んでいます。


つまり、従来は、デフレ脱却とか、
景気上昇(とくに大企業)を印象付けるものだったのですが、

安倍総理が、三橋貴明氏と会ったり、
麻生財務相が、デフレは人災の部分が大きく、政府や日銀の対応が適切でなかった、
という主旨の発言をして、それが報じられています。


こういう経済の問題は、政府の認識が変われば、
マーケットの反応も、大きく変わってきます。


つまり、経済は良いとか、デフレは終わったと強弁していると、
デフレは続きやすいのですが、

三橋氏の話を聞いたり、デフレは人災だったと述べると、
デフレは終わりやすいのです。


マーケットも、日本政府が、デフレを否定していると、
そこを突いてきますが、
認めてしまうと、どこを攻撃すべきか、わからなくなるためです。


(ご参考)
日本経済の失われた30年を取り戻す、たった1つの復活のカギ
(マネーボイス2017年1月5日号)
http://www.mag2.com/p/money/30596


このように、今は、まだまだ、景気実感が「寒い時期」であるものの、
長期的には、日本は期待できるということです。




※このメルマガは、長期の景気循環を念頭に、経済のファンダメンタルズについて書いたもので、
短期的な個別株式、為替の値動きを示唆するものではありません。
※情報の収集には、万全を期しておりますが、記事による、いかなる損失にも、責任を負うことはできません。

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