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「創業家」社長が、うまく機能している、トヨタ自動車 2017.12.14 【メルマガ読者登録(無料)・登録解除】 http://www.movie-marketing.jp/melmaga-koukoku まぐまぐ殿堂入り・「MONEY VOICE」採用メルマガ http://www.mag2.com/m/0000270230.html 【号外広告のお問い合わせ】080-1721-5482(随時) http://www.movie-marketing.jp/koukoku2 ---きょうのご挨拶-------------- こんにちは。児島です。 トヨタが、パナソニックと事実上の提携です。 EV電気自動車で、巻き返そうという 取り組みです。 -------------NewYork1本勝負---- ■トヨタ自動車の、豊田社長が英断 アメリカのテスラが、時価総額で巨大な企業となり、 将来の巨大企業になるとみられている中、 EV電気自動車で出遅れ感があった、トヨタ。 以前のメルマガ記事で、書いたとおり、 欧州や中国では、政府も絡んで、 一気に、電気自動車の時代へと進みそうな雲行きなのです。 一方、トヨタは、燃料電池車(水素自動車)で先行していて、 燃料電池が、将来の本命とみているようでした。 その分、トヨタは、電気自動車には、冷ややかであったのです。 しかし、水素が普及しても、直接、自動車で燃焼させるか、 別のところで、大規模に水素発電をして、 電気の形で供給するかは、わかりません。 むしろ、自動車で、水素をそのまま使うよりも、 どこか別で発電して、電気を使う方が、簡単で使いやすいわけです。 こうして、また、日本企業が、「家電」の二の舞になるのではないかと、 危惧されていました。 しかし、トヨタの豊田章夫社長は、今回、 パナソニックとの事実上の提携を発表。 一気に、電気自動車で巻き返す方向に、打って出たのです。 ■大企業ほど、方向転換しにくい 大企業ほど、方向転換しにくい組織は、ありません。 方向転換は、失敗となって、通常のサラリーマン社長の場合、 これが責任問題となり、自身の進退につながるからです。 しかし、トヨタの豊田社長は、今回の、事実上の提携の挨拶で、 1925年、トヨタグループ創始者の豊田佐吉氏が、 当時100万円の懸賞金をかけて、蓄電池の開発を進めた話を引用。 ※当時の100万円は、豊田自動織機製作所の資本金にあたる、 大きな金額とのこと。 パナソニックの津賀社長との出会いを振り返りながら、挨拶を続け、 「私には、津賀社長と、佐吉(=豊田佐吉、創始者)記念館で出会ったときから、 こうなることは必然であったのではないか、という気がしてなりません。」 と、さらりと述べました。 そして、パナソニックと電池で組むことを、明らかにしたのです。 これは、サラリーマン社長では、言えない言葉です。 良く言えば、「臨機応変」。悪く言えば、「朝令暮改」。 しかし、アメリカや中国の企業は、決断が早く、 アクティブで、ベンチャーも巨大化しています。 こうした中での、今回の豊田社長の、 素早い決断は、高く評価されます。
■「創業家」社長が、よくないとは限らない 「創業家」の社長は、よく言われることも、悪く言われることもあります。 ただし、はっきり、モノが言える、という部分では、 良い方向に機能するのです。 昔、経済記者をしていた頃に、ある銀行の創業頭取を 取材していたことがあるのですが、 この方も、非常にビジョンがしっかりしていました。 つまり、サラリーマン社長では、普通なら、保身に走るところが、 「創業家」社長は、そうではないのです。 思い返せば、豊田章夫社長は、2010年ごろに、 アメリカでリコール問題が大騒動になったとき、 自ら議会の公聴会にのぞみました。 対応を誤れば、会社の存続さえ、揺るがす事態ですが、 自ら、厳しいアメリカの議会にのぞんだわけです。 逃げない「創業家」社長で、アメリカを良く知っている 豊田章夫社長が、大転換期に社長に就任していたことで、 トヨタ自動車は、うまく変化に対応したのかもしれません。 ※社長挨拶文は、トヨタ自動車HP(公表)より引用 ※このメルマガは、長期の景気循環を念頭に、経済のファンダメンタルズについて書いたもので、 短期的な個別株式、為替の値動きを示唆するものではありません。 ※情報の収集には、万全を期しておりますが、記事による、いかなる損失にも、責任を負うことはできません。
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